花四天(読み)ハナヨテン

デジタル大辞泉 「花四天」の意味・読み・例文・類語

はな‐よてん【花四天】

歌舞伎で、はなやかな所作事時代物に出る軍兵捕り手。また、その衣装白地に染め模様のある木綿四天を着、赤い鉢巻きにたすきをして、多く花枝や花槍を持って出るところからの名。

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精選版 日本国語大辞典 「花四天」の意味・読み・例文・類語

はな‐よてん【花四天】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎で、はなやかな所作事や時代狂言にでる捕手(とりて)や軍兵の衣装。また、その衣装をつけた捕手。白地に二、三色染模様のある四天を着て、赤い鉢巻・手甲脚絆・襷をしている。花枝や花槍をもつところからの名。
    1. [初出の実例]「この幕に出て来る、花四天(ハナよテン)の一番ビリに並んでゐた一人が」(出典:まんだん読本(1932)花四天の鉄ちゃん山野一郎〉)

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