花柳徳太郎(読み)ハナヤギ トクタロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「花柳徳太郎」の解説

花柳 徳太郎(初代)
ハナヤギ トクタロウ


職業
日本舞踊家(花柳流)

本名
田代 徳太郎

生年月日
明治11年 7月11日

出生地
東京・芝

経歴
5歳から花柳寿輔に師事し、後に養子となる。18歳から大阪で歌舞伎俳優の修業を3年積んだ。晩年初代寿輔を補佐し、門弟稽古をつけた。師匠死後は家元を預かり、一門を指導。大正2年柳桜会を興し、初代花柳寿美らが新作を発表するなど多くの人材を輩し、新舞踊興隆に尽力した。7年2代目寿輔襲名と同時に花柳流分家となり新家元を補佐。振付作品に「夕月」「島の千歳」「新曲浦島」「青海波」「執着獅子」「文ぐるい」「浅茅ケ宿」など。

所属団体
日本舞踊協会

受賞
紫綬褒章〔昭和34年〕

没年月日
昭和38年 1月12日 (1963年)

家族
妻=花柳 徳太郎(2代目),長男=泉 徳右衛門(初代),孫=泉 徳右衛門(2代目)

親族
岳父=花柳 寿輔(舞踊家・花柳流初代家元)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「花柳徳太郎」の解説

花柳 徳太郎
ハナヤギ トクタロウ

明治〜昭和期の日本舞踊家(花柳流)



生年
明治11(1878)年7月11日

没年
昭和38(1963)年1月12日

出生地
東京・芝

本名
田代 徳太郎

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和34年〕

経歴
5歳から花柳寿輔に師事し、後に養子となる。18歳から大阪で歌舞伎俳優の修業を3年積んだ。晩年は1代目寿輔を補佐し、門弟の稽古をつけた。師匠死後は家元を預かり、一門を指導。大正2年柳桜会を興し、1代目花柳寿美らが新作を発表するなど多くの人材を輩し、新舞踊興隆に尽力した。7年2代目寿輔襲名と同時に花柳流分家となり新家元を補佐。振付作品に「夕月」「島の千歳」「新曲浦島」「青海波」「執着獅子」「文ぐるい」「浅茅ケ宿」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花柳徳太郎」の解説

花柳徳太郎 はなやぎ-とくたろう

1878-1963 明治-昭和時代の日本舞踊家。
明治11年7月11日生まれ。初代花柳寿輔の妻きわの甥(おい)で,のち寿輔の養子となる。一時大阪で歌舞伎役者の修業をつむ。初代寿輔の没後は家元をあずかり,2代寿輔の襲名後は花柳流分家となる。大正2年柳桜会を発足させた。昭和38年1月12日死去。84歳。東京出身。旧姓は田代。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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