花畑町(読み)はなばたけちよう

日本歴史地名大系 「花畑町」の解説

花畑町
はなばたけちよう

下京区七条通大宮西入

東西に通る七条通(旧七条大路)を挟む両側町。町の西側は櫛笥くしげ(旧櫛笥小路)に面する。

平安京の条坊では左京七条一坊三保一三町及び同八条一坊四保一六町北側、平安中期以降は七条櫛笥小路北東の地。当地には平安京の官営市場である東市ひがしのいちの外町があった(拾芥抄)

また当町域にあたる次のような資料(東寺百合文書)もある。

<資料は省略されています>

これは、当地にある源氏女の私領が、蓮華王院(三十三間堂)の仏像修理料として仏師弁忠に譲渡されたもので、七条大宮仏所の近辺であったことが考えられる。


花畑町
はなはたまち

[現在地名]本荘市花畑町

内町の東端に位置し、寺小路てらこうじ大之道おおのみち五軒ごけん町・三家さんや町を併せて花畑町という(本荘郷土史)。年代不詳の本荘町全図によれば東側の三屋町(三家町)は独立している。

大之道・寺小路は足軽屋敷で、三家町・五軒町は足軽屋敷と農家とが雑居していたという(本荘町志)。城下町東側外辺部にあたり、その東には寺院が配置され、南から北へ東林とうりん寺・正福しようふく寺・蓮華れんげ寺・常然じようねん寺・西念さいねん寺と並ぶ。

曹洞宗東林寺は永泉ようせん寺一一世華岳舜英が寛永三年(一六二六)開基し、永泉寺の末寺であった。境内戊辰戦争の戦死者の墓がある。正福寺は浄土真宗本願寺派で天文五年(一五三六)の開基という。時宗蓮華寺は天童てんどう(現山形県天童市)仏光ぶつこう寺末で寛永二年の開基という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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