花駕篭(読み)はなかご

精選版 日本国語大辞典 「花駕篭」の意味・読み・例文・類語

はな‐かご【花籠・花駕籠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。散華(さんげ)を入れる籠。けこ。はなばこ。はなざら。
  3. 草花を摘んで入れたり、花枝を盛り差したりする、竹などで作った籠。はなこ。花筐(はながたみ)。〔和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「大きなる花籃(ハナカゴ)の中に、鶴亀同胞を躱(かく)し入れて」(出典読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
  4. ( 花駕籠 ) 祭礼の時など、造花で屋根を葺(ふ)き飾り、蒲団(ふとん)毛氈(もうせん)を敷いた駕籠。美しく装った男や女児を乗せて、練り歩いた。
    1. [初出の実例]「花籠(ハナカゴ)にのった色事芸者挟箱をかつがせた事があった」(出典:洒落本孔雀そめき(1789‐1801)草庵晒落)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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