ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「若草伽藍跡」の意味・わかりやすい解説
若草伽藍跡
わかくさがらんあと
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…この様式変化をとらえて,大化改新以後を白鳳時代とする説が多いが,仏像の正面観照や側面観照にしても平面性を脱却できず,量的把握や律動感に欠けるなど,天智朝以降の白鳳時代とは造形的に異なるものがあるため,この時代を飛鳥後期とする。
[若草伽藍をめぐって]
法隆寺再建非再建論争は,半世紀近く続けられたが,1939年現南大門東の若草伽藍跡の発掘の結果,法隆寺より古い四天王寺式伽藍の存在が確認されたため,現在では再建説がとられている。また69‐70年の再発掘では,金堂基壇ののちに塔基壇が築成されたことが判明し,出土した4組の瓦は若草伽藍のものと比定されているが,それより古い八葉花弁の弁端に珠点を配する百済系の瓦が,若草伽藍のみならず西院からも出土した。…
※「若草伽藍跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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