苦艱(読み)クゲン

デジタル大辞泉 「苦艱」の意味・読み・例文・類語

く‐げん【苦×艱】

苦しみ。苦難
「なる程生というものは―を離れない」〈鴎外青年

く‐かん【苦×艱】

つらい目にあって、苦しみ悩むこと。艱難
地獄の―を訴える」〈芥川・芭蕉雑記〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「苦艱」の意味・読み・例文・類語

く‐げん【苦艱】

〘名〙 (「げん」は「艱」の呉音) くるしみ。苦難。苦悩
読本椿説弓張月(1807‐11)後「今生の悪業に因って、来世の苦艱(クゲン)思ひやらるるぞかし」
護持院原敵討(1913)〈森鴎外〉「困窮病痾羇旅との三つの苦艱(クゲン)を嘗め尽して」

く‐かん【苦艱】

〘名〙 (「艱」は悩むの意) 苦しみ。苦難。難儀
舞姫(1890)〈森鴎外〉「袂を分つはただ一瞬の苦艱なりと」

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普及版 字通 「苦艱」の読み・字形・画数・意味

【苦艱】くかん

苦しみ。

字通「苦」の項目を見る

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