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范寧 はんねい Fan Ning

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

范寧
はんねい
Fan Ning

[生]咸康5(339)
[没]隆安5(401)
中国,東晋の学者。字は武子。いくつかの地方官を歴任したが,その在職中,中国各地に学校を興して経学を盛んにし,清談の流行する浮薄な風潮の矯正に努めた。また『穀梁伝集解』 (20巻) を著わした。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんねい【范寧 Fàn Níng】

339?‐401?
中国,東晋の学者,思想家。字は武子。主著の《春秋穀梁伝》の注釈は,范寧を中心とする范氏一家の人たち,および范氏ゆかりの学者たちとの共同研究の成果である。ほかに玄学を批判した《王弼何晏論(おうひつかあんろん)》や礼学にかんする論文があって,儒家思想を本領とはするが,廬山の慧遠(えおん)教団と密接な交渉をもつなど,仏教にたいする関心もつよい。中書侍郎,予章太守などを歴任。《後漢書》の著者の范曄(はんよう)はその孫。

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世界大百科事典内の范寧の言及

【玄学】より

…とくに王弼は,聖人を〈無〉を体得しながら,しかも喜怒哀楽の情によって万物に感応するものと考えたが,これは東晋の孫綽(そんしやく)の〈喩道論〉が,仏は道を体得しながらしかも衆生に感応して教え導くもの,と説くことにそのまま通じ,玄学的理解は,儒家と道家の一致だけではなく,儒仏道三教一致論の理論的基礎をも用意したといえる。何晏や王弼の学風は,かれらが正始時代(240‐248)に活躍したところから〈正始の音〉とか〈正始の風〉とかよばれて後世の清談家たちから慕われたが,その一方,西晋の裴頠(はいき)の〈崇有論〉や東晋の王坦之の〈廃荘論〉はかれらの哲学的立場を批判し,また東晋の范寧(はんねい)の〈王弼何晏論〉は,仁義礼楽の破壊者として2人の罪をそしった。何晏や王弼にややおくれてあらわれた竹林の七賢(七賢人)の巨頭である阮籍(げんせき)は《通易論》《通老論》《達荘論》等を,おなじく嵆康(けいこう)は《釈私論》《声無哀楽論》等を著して,老荘的自然の立場から儒家的名教をするどく批判した。…

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