茶会記(読み)チャカイキ

デジタル大辞泉 「茶会記」の意味・読み・例文・類語

ちゃかい‐き〔チヤクワイ‐〕【茶会記】

茶会日時場所道具立て懐石膳献立、参加者の名前などを記したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「茶会記」の意味・読み・例文・類語

ちゃかい‐きチャクヮイ‥【茶会記】

  1. 〘 名詞 〙 茶の湯の会での道具立てや料理など茶事過程を記録した書。松屋久政が天文二年(一五三三以後の茶会を記録した「松屋会記松屋筆記)」を嚆矢とし、「天王寺屋会記」「利久百会記」など江戸期以前のものから、高橋箒庵の「昭和茶会記」等現代のものまで多数残されている。

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世界大百科事典(旧版)内の茶会記の言及

【茶事】より

…ただ,この区別を強調する必要のなかった,千利休を中心とする時代には,茶事という表現はなく,すべて茶会と呼ばれ,その茶会の記録,すなわち会記には,懐石の献立が含まれている。利休時代の茶会記をみると,その構成は今日の茶事と基本的に一致しているが,今日ではその様式が整備されて画一化しているのに対し,きわめて自由な対応を示している。それは茶の湯が日常生活それ自体に深く根ざしているところから,今日のような順序次第・約束事にとらわれない,臨機応変の処置がつねに要求されていたのである。…

※「茶会記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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