荒木田久守(読み)あらきだひさもり

改訂新版 世界大百科事典 「荒木田久守」の意味・わかりやすい解説

荒木田久守 (あらきだひさもり)
生没年:1779-1853(安永8-嘉永6)

江戸末期の国学者。名は令睦で,宇治求馬と称した。久老の子で,伊勢神宮権禰宜。父の没後は本居春庭に師事する一方橘守部をはじめ広く国学者と交わり,伊勢の国学界に重きをなした。著書に《倭姫命世紀古文解》《万葉集鳥獣草木考》等があり,《石川集》《真菅集》の歌集をのこした。また父久老の学問紹述につとめ,遺書の《信濃漫録》を刊行した。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荒木田久守」の解説

荒木田久守 あらきだ-ひさもり

1779-1853 江戸時代後期の神職,国学者。
安永8年3月1日生まれ。荒木田久老(ひさおゆ)の次男。父の跡をつぎ,伊勢内宮権禰宜(ごんのねぎ)となる。国文,和歌に長じた。嘉永(かえい)6年5月8日死去。75歳。名は正任。通称は求馬。号は五十槻園(いつきのその)。著作に「言因抄」「倭姫命(やまとひめのみこと)世紀古文解」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「荒木田久守」の意味・わかりやすい解説

荒木田久守
あらきだひさもり

[生]安永8(1779)
[没]嘉永6(1853)
江戸時代後期の国学者。久老の子。父の職を継いで伊勢内宮の権禰宜 (ねぎ) となる。また家学である国史,和歌などを学び,『万葉集鳥獣草木考』『万葉集同字部類』『倭姫命世紀古文解』『源氏箒巻』などを著わした。

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367日誕生日大事典 「荒木田久守」の解説

荒木田久守 (あらきだひさもり)

生年月日:1779年3月1日
江戸時代後期の国学者;伊勢内宮の祠官
1853年没

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