朝日日本歴史人物事典 「荘子女王」の解説
荘子女王
生年:延長8(930)
平安中期,村上天皇の女御。醍醐天皇の皇子代明親王と右大臣藤原定方の娘の子。天暦4(950)年21歳で入内し,女御となり従四位上に叙せられる。楽子内親王,具平親王を出産。内裏の麗景殿に居住し,麗景殿の女御とも呼ばれた。康保4(967)年に村上天皇が死去すると,千観大法師を戒師として出家し,尼となった。気立ての良い女御だったとあり,58歳年下の上東門院彰子との歌の贈答なども残されている。
(服藤早苗)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報