朝日日本歴史人物事典 「落合専右衛門」の解説
落合専右衛門
生年:正徳年間(1711~16)
天明3(1783)年7月の陸奥国(青森県)弘前藩領青森湊打ちこわしの指導者。伊勢屋市郎右衛門といい,青森大町で酒造を営み,町年寄番代を務めた上層町人。俳号九三子を持つ文化人でもあった。身代が傾き名も改め,晩年は手習い師匠で暮らす。七十余歳の専右衛門が廻米停止などを求める藩への嘆願書を起草。事件後,弘前に送られ,全責任をひとりで負い永牢に処せられ牢死した。
(山田忠雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報