落込(読み)おちこみ

精選版 日本国語大辞典 「落込」の意味・読み・例文・類語

おち‐こみ【落込】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 落ちて他のものの中に入ること。
  3. 一定の水準より程度が低いこと。落ちくぼんでいること。「景気の落ち込み」
  4. 気持が沈むこと。
  5. 夏季、浅いところにいた魚が、秋の末ごろから川の淵、または海の深いところへ移動して行くこと。また、その魚。
  6. 和船の舵の身木(みき)の部分名称。床船梁鷲口(わしぐち)にはめ込む所をいい、舵を左右にまわすときの支点となる箇所。おちつまり。〔和漢船用集(1766)〕
  7. ( 「おち」は最後の意 ) 芸人寄席(よせ)などに掛け持ちで出ているとき、その日の最終の席をいう。

おとし‐こみ【落込】

  1. 〘 名詞 〙 日本画の彩色法の一種輪郭の線を描かないで花鳥画を描き、それがまだ完全に乾かないうちに、金銀泥、緑青などを加える方法

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android