(読み)メド

デジタル大辞泉 「蓍」の意味・読み・例文・類語

めど【×蓍】

蓍萩めどはぎ」に同じ。〈和名抄
めどぎ」に同じ。〈和英語林集成
2を用いるところから》占い
「机の数を改めしも、わが子は来たかと心の―」〈浄・手習鑑

めど‐ぎ【×蓍/×筮】

《「めどき」とも》で、占筮せんぜいのために用いる50本の細い棒のこと。もと蓍萩めどはぎの茎を使ったが、のちには多く竹で作ったので筮竹ぜいちくという。めど。

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精選版 日本国語大辞典 「蓍」の意味・読み・例文・類語

めど【蓍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. めどはぎ(蓍萩)〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. めどき(蓍)
    1. [初出の実例]「亀のうら、易のめとなどにて疑はしき事をかんがふべき也」(出典:尚書抄(16C前‐中)七)
  4. ( を用いてするところから ) 占い。
    1. [初出の実例]「初筮ハメドデハナイゾ」(出典:土井本周易抄(1477)一)
    2. 「蓍(メド)をとり亀のうら九宮の方をえらびうらないの術をようしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一七)

めど‐き【蓍・筮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「めどぎ」とも ) 易で占筮(せんぜい)のために用いる五〇本の細い棒のこと。はじめ蓍萩(めどはぎ)の茎を用いたが、後には多く竹で作るようになったので、普通には筮竹(ぜいちく)という。これによって六十四卦のいずれに当たるかを占う。めど。
    1. [初出の実例]「筮(ぜい)は易のめどぎをとってうらなうことぞ」(出典:玉塵抄(1563)一五)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蓍」の解説

蓍 (メドキ)

植物キク科の多年草,園芸植物,薬用植物ノコギリソウ別称

蓍 (メド)

植物。マメ科の多年草,薬用植物。メドハギの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【易】より

… 筮という字は竹と巫からなる。巫は神と人との媒介者,すなわち〈みこ〉〈かむなぎ〉であるから,この文字は竹の棒(本来は蓍(めどぎ)という多年生植物の茎を使う)を媒介にして神意をうかがう占いをあらわす。一方,易は筮とそのテキストの呼名として広く使われるが,その語源については諸説がある。…

※「蓍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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