筮竹(読み)ゼイチク(その他表記)shì zhú

デジタル大辞泉 「筮竹」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐ちく【×筮竹】

占いに用いる、50本の細い竹の棒。竹製のめどぎ

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精選版 日本国語大辞典 「筮竹」の意味・読み・例文・類語

ぜい‐ちく【筮竹】

  1. 〘 名詞 〙 うらないに用いる竹製の細い棒。竹製のめどぎ。ふつう、五〇本とする。
    1. [初出の実例]「算木筮竹(ゼイチク)を取上げて易を立てれば」(出典:落語・ちきり伊勢屋(1893‐94)〈禽語楼小さん〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「筮竹」の意味・わかりやすい解説

筮竹 (ぜいちく)
shì zhú

易占に使う細い竹製の棒。50本で一組。操作しやすいように上は太く下は細く作ってあるが,卦などは刻まれておらず,まったくの無地である。本来は,100年たつと1本から100茎が生じるという伝承のある,長命の多年生植物蓍(めどはぎ)の茎が使われたが,のちには竹で代用するようになった。筮という字のなかに巫(みこ)があるのは,巫に代わって筮=蓍が神と人との仲介をすることを表す。それで,古くは易(占)のことを筮と呼んだ。

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百科事典マイペディア 「筮竹」の意味・わかりやすい解説

筮竹【ぜいちく】

(えき)に基づく占いの用具。めどぎとも。長さ30cmくらいの細い竹50本を使用する。これを一定方式に従って両手でさばき,片手でつかみとった数によって算木(さんぎ)を配列する。
→関連項目卜筮

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占い用語集 「筮竹」の解説

筮竹

占筮に用いる道具。これを使って易の卦を立てる。最も古い時代に使用されたものは、蓍(めどき)という植物を用いていたとされ、総数は五十本あり、細い方を基、太い方を末とする。現在は手に入れやすい竹棒を利用することが多く、40センチ程度のものが一般的に使用される。

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普及版 字通 「筮竹」の読み・字形・画数・意味

【筮竹】ぜいちく

めどぎ。

字通「筮」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「筮竹」の意味・わかりやすい解説

筮竹
ぜいちく

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世界大百科事典(旧版)内の筮竹の言及

【占い】より

…【植島 啓司】
【中国】
 中国では,竜山文化期(前2100年ごろ)にすでに占いがなされていたことが近年の出土資料によって判明している。この亀甲や獣骨のひび割れによって神意をうかがういわゆる亀卜(きぼく)は,殷代になるとさかんに行われたが,次の周代には筮竹(ぜいちく)による占いが台頭してくる。亀卜はその後も用いられたが,占いの本流は筮に移行してゆく。…

※「筮竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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