蓮飯(読み)ハスメシ

デジタル大辞泉 「蓮飯」の意味・読み・例文・類語

はす‐めし【×蓮飯】

ハス種子を炊き込んだ塩味の飯。また、ハスの若葉を蒸して細かく刻み、塩を加えてまぜた飯。はすのはめし。
もち米をハスの葉に包んで蒸し、葉の香りを移した強飯こわめし盂蘭盆うらぼん仏前に供えたり、親戚などに贈る。 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「蓮飯」の意味・読み・例文・類語

はす‐めし【蓮飯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 糯米(もちごめ)の上に蓮の葉をかけて蒸し、葉の香りを移した飯。盆に蓮の葉に盛って仏前に供えたり、親戚に配ったりなどした。蓮葉飯(はすはめし)。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「九時分蓮飯祝候了」(出典:言継卿記‐天文二年(1533)七月一五日)
  3. 蓮の葉のやわらかいところを細かくきざんで塩でもみ、混ぜ込んだ飯。江戸上野、不忍池(しのばずのいけ)のほとりにあった茶屋が客に供したことで知られる。
    1. [初出の実例]「自分も男と蓮飯(ハスメシ)を喰ひちらかしのしたい三昧」(出典:歌舞伎・因幡小僧雨夜噺(1887)二幕)

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