卒去(読み)ソッキョ

デジタル大辞泉 「卒去」の意味・読み・例文・類語

そっ‐きょ【卒去】

[名](スル)《「しゅっきょ(卒去)」の慣用読み身分のある人が死ぬこと。特に律令制では、四位五位の人の死をいう。
長門にて―せし錦小路頼徳官爵を復さる」〈染崎延房・近世紀聞〉
[類語]崩御薨去お隠れ死ぬ永逝死亡死去死没長逝永眠往生逝去他界物故絶息絶命大往生お陀仏死する辞世成仏昇天瞑目落命急逝夭折夭逝

しゅっ‐きょ【卒去】

そっきょ(卒去)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「卒去」の意味・読み・例文・類語

そっ‐きょ【卒去】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅっきょ(卒去)」の慣用よみ ) 令制で、四位・五位の官人および王・女王が死去すること。卒。また、一般に、身分ある人が死去すること。
    1. [初出の実例]「六月上旬を以て病の床に臥しながら〈略〉卒去已に了りぬ」(出典:将門記(940頃か))
    2. 「三条実美等五卿及び長門にて卒去(ソッキョ)せし錦小路頼徳の官爵を復さる」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八)

しゅっ‐きょ【卒去】

  1. 〘 名詞 〙 三位の下、五位以上の臣、あるいは無位皇族が死亡すること。転じて、広く人が死亡すること。そっきょ。

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