藤原長家(読み)ふじわらの ながいえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原長家」の解説

藤原長家 ふじわらの-ながいえ

1005-1064 平安時代中期の公卿(くぎょう),歌人
寛弘(かんこう)2年8月20日生まれ。藤原道長の6男。母は源明子。父の正室源倫子の養子。正二位,権(ごんの)大納言となる。歌道の御子左(みこひだり)家の祖で,勅撰集には「後拾遺和歌集」以下に44首がはいる。康平7年11月9日死去。60歳。
格言など】花の色にあま霧(ぎ)る霞たちまよひ空さへ匂ふ山桜かな(「新古今和歌集」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「藤原長家」の解説

藤原長家 (ふじわらのながいえ)

生年月日:1005年8月20日
平安時代中期の歌人・公卿
1064年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藤原長家の言及

【御子左家】より

…歌道・蹴鞠の家。藤原道長の第6子権大納言長家(ながいえ)(1005‐64)が醍醐(だいご)天皇の皇子兼明(かねあきら)親王の邸宅御子左第を伝領して御子左大納言と呼ばれ,以後その家系を御子左家といった。長家の曾孫に俊成(としなり)が出て六条家と対抗し,その子の定家があらわれるにおよび,歌の家としての立場を確立する。一族には寂蓮(じやくれん),俊成女,阿仏尼(あぶつに)など優れた歌人が多い。定家の後,その子の為家が継ぎ穏健正雅の風を立て,六条家を圧倒して歌壇の勢力を一手に握る。…

※「藤原長家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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