デジタル大辞泉
「雲隠れ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くも‐がくれ【雲隠】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 雲に隠れること。くもいがくれ。
- [初出の実例]「逢ふ事は片われ月の雲がくれおぼろげにやは人の恋しき〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋三・七八四)
- ② 隠れて見えなくなること。人が姿を消すこと。
- [初出の実例]「秋の夜の月かも君はくもがくれしばしも見ねばここら恋しき〈柿本人麻呂〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋三・七八五)
- 「菅沼さん、何故へ雲がくれしてたのです」(出典:何処へ(1908)〈正宗白鳥〉一三)
- ③ 高貴な人の死。
- [初出の実例]「雲かくれ 人逝去の事也」(出典:匠材集(1597)三)
- ④ 客と縁が切れること。江戸の遊女の語。〔随筆・当世武野俗談(1757)〕
- [ 2 ] 「源氏物語」の巻名。第四一帖幻に続くとされるが、巻名だけで本文がない。光源氏の死を象徴しているといわれる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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