藪虱(読み)ヤブジラミ

デジタル大辞泉 「藪虱」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐じらみ【××虱】

セリ科二年草野原道端に生え、高さ約60センチ。全体に毛があり、葉は複葉羽状に細かく裂けている。夏、白い小花を散形につけ、実は卵形でとげ状の毛が密生し、衣服にくっつく。 秋 花=夏》

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精選版 日本国語大辞典 「藪虱」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐じらみ【藪虱・藪蝨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. セリ科の二年草。各地の山野に生える。高さ〇・六~一メートル。全体に粗毛を密生する。葉は二回三出複葉。各小葉は卵状披針形で縁に鋸歯(きょし)がある。夏、枝先にごく小さな白色の五弁花が群がってつく。雄しべの葯(やく)紫色果実は卵状楕円形で長さ三ミリメートルになり表面に剛毛を生じ衣服などにつきやすい。漢方では果実を蛇牀子(じゃしょうし)と呼び強壮・消炎薬にされる。漢名、窃衣。のにんじん。《 季語・秋 》 〔多識編(1631)〕
  3. 植物「やぶにんじん(藪人参)」の異名。〔物品識名(1809)〕

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