藪蚊(読み)ヤブカ

デジタル大辞泉 「藪蚊」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐か【×藪蚊/豹蚊】

双翅そうし目カ科ヤブカ属の昆虫総称樹陰にすみ、体は黒茶色で白い縞がある。日中活動し、人の血を吸う。デング熱などを媒介するものもある。ヒトスジシマカ・トウゴウヤブカなど。しまか。 夏》「柱事などして遊ぶ―かな/一茶

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精選版 日本国語大辞典 「藪蚊」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐か【藪蚊・豹脚蚊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「やぶが」とも ) ハエ双翅)目カ科のヤブカ属に含まれるカの総称。一般に、藪や木立などにすむ大形で黒いカを総称していう。体長五~六ミリメートルで、黒色で体やあし白斑のあるものが多い。昼間活動して人畜を刺す。デング熱や住血糸状虫を媒介する種もある。ヤマトヤブカキンイロヤブカなど日本に約四〇種が分布する。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「藪(ヤブ)蚊とて森の陰竹の林のいぶせくこくらき物のくまになきわめく心ばへをもすべし」(出典:俳諧・山の井(1648)夏)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「藪蚊」の解説

藪蚊 (ヤブカ)

動物。カ科ヤブカ属の昆虫の総称

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