藻海(読み)ソウカイ

精選版 日本国語大辞典 「藻海」の意味・読み・例文・類語

そう‐かいサウ‥【藻海】

  1. 北大西洋の北緯二〇~四〇度、西経三〇~八〇度の海域の称。海流に流されてきたホンダワラ類(サルガッサム)の海藻が集まり漂流繁茂しているのでその名がある。北大西洋の海洋循環のほぼ中心部にあたり、潮の流れはほとんどない。降水量よりも蒸発量が大きく、水温塩分透明度が高い。プランクトンは少ない。大藻海。サルガッソー海。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藻海」の意味・わかりやすい解説

藻海
そうかい

「サルガッソー海」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の藻海の言及

【サルガッソー海】より

…この名は,ここにホンダワラ類(属名Sargassum)の海藻がたくさん表層に漂っているところからきている。藻海とか大藻海とも呼ばれる。亜熱帯高気圧帯に属し,風も弱いので帆船時代には〈船の墓場〉として恐れられたこともある。…

【流れ藻】より

…ホンダワラ類は2~3ヵ月生き続け,量的にも多く,広い海域に出現する。サルガッソー海(藻海)は海面を流れ藻が埋めつくしている特殊な水域だが,この構成種はもともとはヨーロッパやアフリカの沿岸で着生生活を送るホンダワラの種類が,海面での浮遊生活でも生活史を全うできるようになった変種である。太平洋ではこういった流れ藻はいまだ認められていない。…

※「藻海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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