蟾蜍(読み)せんじょ

精選版 日本国語大辞典「蟾蜍」の解説

せん‐じょ【蟾蜍】

〘名〙
ヒキガエル。また、ヒキガエルの形をしたもの。
※村庵藁(室町中)下・村庵小藁・蟾蜍水滴銘「蟾蜍似蝦蟇、多在汚塗卑湿処」 〔後漢書‐張衡伝〕
② (姮娥(こうが)が西王母の仙薬を盗んでに走りこみ、ヒキガエルに化したという中国の故事から) 月の中にいるというヒキガエル。転じて、月の異称。
※菅家文草(900頃)三・新月二十韻「了知新蚌蛤、那見老蟾蜍」 〔淮南子‐精神訓〕

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デジタル大辞泉「蟾蜍」の解説

せん‐じょ【××蜍】

ヒキガエルのこと。
西王母せいおうぼ秘薬を盗んだ姮娥こうがが月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から》月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。

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動植物名よみかた辞典 普及版「蟾蜍」の解説

蟾蜍 (ヒキガエル)

動物。ヒキガエル科のカエル総称

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普及版 字通「蟾蜍」の解説

【蟾蜍】せんじよ

ひきがえる。月中に居るという。転じて、月。・金農〔東岡臥病〕 蟾蜍兩、秋林を照らす 忽忽(こつこつ)として奚(なん)ぞ堪へん、百感のすに

字通「蟾」の項目を見る

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世界大百科事典内の蟾蜍の言及

【嫦娥】より

…《淮南子(えなんじ)》覧冥訓に,羿(げい)が不死の薬を西王母に求めたところ,嫦娥がこれを窃(ぬす)んで月に奔(はし)ったことがみえ,そこでは嫦娥は羿の妻と解されている。月に奔った嫦娥は月中の蟾蜍(せんじよ)(がま)となり,月の精となった。そのことは《楚辞》天問にも歌われていて兎となったとされ,晋の傅玄(ふげん)の〈擬天問〉には,兎が薬を擣(つ)く話となっている。…

【水滴】より

…墨をするために水を蓄え,また硯に注ぐ容器。形態や大小によって,硯滴(けんてき),水注,水盅(すいちゆう),水中丞(すいちゆうじよう),水盂(すいう),蟾蜍(せんじよ)などとも称し,日本では古くは須美須里賀米(すみすりがめ)(《和名抄》),硯瓶(すずりがめ)(《栄華物語》)などともいった。狭義の水滴は,2ヵ所の小孔(風穴と水穴)をあけ,少量のしずくを落とすくふうがなされたものをいう。…

※「蟾蜍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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