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蠟箋 ろうせん

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうせん【蠟箋】

料紙の装飾の一種の蠟を塗ったような光沢のある線で文様が表現された紙。通説では蠟をこすりつけたものとされるが,それでは文様の線の上に墨がのらないはずである。古い蠟箋はいずれも墨付きが良好である点からみて,文様を彫った版木の上に紙をのせ,上から玉や牙のようなもので紙面を摩擦して,文様をこすり出したものと考えられる。この技法は,胡粉を塗った(具引き)紙に,版木で雲母を刷り込んだ〈からかみ(唐紙)〉の手法とよく似ており,同一の版木を使って〈からかみ〉と蠟箋を作ったものもある(その場合,文様の左右は逆になる)。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の蠟箋の言及

【料紙装飾】より

…たとえば紙をたたいて平滑にする打紙(うちがみ)や,玉や牙で磨く瑩(けい)紙,防虫のため黄蘗(キハダ)で茶色に染める努力などである。これらからしだいに,文様を彫った版木に紙をのせ,玉や牙で磨いて光沢のある線で文様を表した蠟箋(ろうせん)あるいは蘇芳(すおう),苅安(かりやす),藍(あい)など各種各様の植物染による色紙などの装飾技法が生み出されてきた。日本では正倉院に残る文書の記述や実物に,最も古い料紙の装飾をみることができる。…

※「蠟箋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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