血漿アルブミン(plasma albumin)ともいう.血液中にあるアルブミン.血漿タンパク質(6.7~8.3 g/100 mL)の約50% を占める.エタノールあるいは硫酸アンモニウム分画法により精製,結晶化される.分子量6.9×104,pI4.9.溶液中では大きな水和層を有し,血漿タンパク質の半分を占めることから,血液の浸透圧,生体の水分調節に重要な役割を果たしている.一方,イオン,脂肪酸,界面活性剤,色素,医薬品などと結合することが知られ,血液中にあって“搬送体”あるいは“ごみ箱”の作用をするとも考えられている.タンパク質と低分子物質の相互作用のモデルとして,物理化学的研究が詳細になされている.[CAS 9048-46-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…卵白albumenに由来する言葉で,一群の単純タンパク質の総称である。代表的なものに,動物性アルブミンとして卵(らん)アルブミンegg albumin,血清アルブミンserum albumin,乳アルブミンlacto albuminなど,また植物性としてロイコシンleucosin(コムギ,オオムギ),レグメリンlegumelin(エンドウ,ダイズ)がある。卵アルブミンの大部分はオバルブミンovalbuminとよばれ,分子量4万5000のタンパク質であり,これだけで白身中のタンパク質の65%を占める。…
※「血清アルブミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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