衆口(読み)しゅこう

精選版 日本国語大辞典 「衆口」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐こう【衆口】

〘名〙 (「しゅ」は「衆」の呉音) =しゅうこう(衆口)
田氏家集(892頃)下・見源十七春風扇和詩才華日新「声名扇蕩因風駅、近遠吟伝衆口譁」
日葡辞書(1603‐04)「Xucô(シュコウ)。モロモロノ クチ

しゅう‐こう【衆口】

〘名〙 多くの人のことば。また、世間一般の評判。うわさ。しゅこう。
※近世紀聞(1875‐81)〈条野有人〉初「衆口(シウコウ)大方同論なる時に」 〔戦国策‐秦策下・昭襄王下〕
[補注]「衆」は呉音「シュ」漢音「シュウ」で、古くは「しゅこう」と読まれた。

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デジタル大辞泉 「衆口」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐こう【衆口】

多くの人の言うところ。世間の評判。しゅこう。「衆口の一致するところ」

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普及版 字通 「衆口」の読み・字形・画数・意味

【衆口】しゆうこう

多数の人の評判。〔国語、周語下〕故に(ことわざ)に曰く、衆心を爲し、衆口金を鑠(とか)すと。

字通「衆」の項目を見る

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