行事所(読み)ギョウジドコロ

デジタル大辞泉 「行事所」の意味・読み・例文・類語

ぎょうじ‐どころ〔ギヤウジ‐〕【行事所】

古代大嘗祭だいじょうさいのときに、悠紀ゆき主基すき行事を取り行うために臨時に設けた場所
蔵人所くろうどどころに属し、諸国からの貢ぎ物検査公事神楽かぐらなどの事務処理をする所。

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精選版 日本国語大辞典 「行事所」の意味・読み・例文・類語

ぎょうじ‐どころギャウジ‥【行事所】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大嘗会(だいじょうえ)の折、行事(悠紀(ゆき)主基(すき))が執務するために設けられた臨時の場所。
    1. [初出の実例]「召神祇官悠紀主基行事所并小忌院等」(出典貞観儀式(872)二)
  3. 平安時代以降、年中行事や臨時行事の際など、国家的事業の遂行にあたり、太政官内に組織された政務処理機関。一般に上卿・弁・史により構成される。また、その設けられた場所。
    1. [初出の実例]「沐浴解除、参行事所、隆職宿禰、六位史則貞、史生以下参着」(出典:兵範記‐仁安三年(1168)七月八日)

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