デジタル大辞泉 「行止る」の意味・読み・例文・類語 ゆき‐どま・る【行(き)止(ま)る】 [動ラ五(四)]1 進んで行って、そこで止まる。いきどまる。「砂利を軋きしる車輪がはたと―・った」〈漱石・虞美人草〉「待つ人は―・りつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」〈和泉式部集〉2 進んで行って突きあたる。行き着く。いきどまる。「―・る所ぞ春はなかりけり花に心のあかぬ限りは」〈後拾遺・春上〉 いき‐どま・る【行(き)止(ま)る】 [動ラ五(四)]⇒ゆきどまる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「行止る」の意味・読み・例文・類語 いき‐どま・る【行止】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① 行って途中で止まる。立ち止まる。ゆきどまる。[初出の実例]「桓温が輿に乗て行こと十六里にして、白い鶏を見ていきとまった」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)② 行ってそこに止まる。いき着く。ゆきどまる。③ 進んで行って突きあたる。ゆきどまる。④ 物事がそれ以上先に進行しなくなる。また、物事の極限に達する。[初出の実例]「おめへのやうに其様(さう)行止(イキドマ)ってゐりやァ、何の気のもめることも有めへ」(出典:人情本・春色辰巳園(1833‐35)初) ゆき‐どま・る【行止】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「ゆきとまる」とも )① 道などの行く手がさえぎられていて、それ以上行けなくなる。進んで行って突きあたる。行き着く。ゆきづまる。いきどまる。[初出の実例]「世の中はいづれかさして我がならんゆきとまるをぞ宿と定むる〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九八六)② 進んで行って途中で止まる。立ち止まる。いきどまる。ゆきとどまる。[初出の実例]「待つ人はゆきとまりつつあぢきなく年のみ越ゆるよさのおほ山」(出典:和泉式部集(11C中)下)③ 物事がうまく進行しないでどうにもならなくなる。また、物事の極限に達する。いきどまる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例