表右筆(読み)オモテユウヒツ

デジタル大辞泉 「表右筆」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ゆうひつ〔‐イウヒツ〕【表右筆】

江戸幕府職名若年寄の下で幕府通常公文書作成日記記入などにあたった。→奥右筆

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精選版 日本国語大辞典 「表右筆」の意味・読み・例文・類語

おもて‐ゆうひつ‥イウヒツ【表右筆】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府の職名。幕府の命令、伝達書を草案し、日記、公文書案家督分限吟味などを扱う書記役。表右筆組頭の下に属し、百五十俵高。幕末には約百名近くが勤務
    1. [初出の実例]「本城の表右筆は三十人」(出典:徳川実紀‐享保一二年(1727)二月一八日)

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世界大百科事典(旧版)内の表右筆の言及

【右筆】より

…草創期が過ぎて幕政が先例によって運営されるようになると,文書・記録のことにあずかる右筆は,先例を調査し老中に報告することを職務の一つとするようになった。 1681年(天和1)幕府の右筆は奥右筆と表右筆とに分化し,奥右筆が新たな職務を担当し,表右筆は従来の物書きとしての職務を担当することになった。表右筆は,将軍の御内書(ごないしよ),老中奉書などを執筆するほかに,幕府の日記(江戸幕府日記)をつけ,また分限帳(ぶげんちよう)など大名・旗本などの名簿を管理した。…

※「表右筆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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