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袴垂保輔
はかまだれやすすけ
袴垂の名は『今昔物語』『宇治拾遺物語』にみえ、文中では大盗人として登場する。袴垂保輔といわれるのは、平安中期における盗賊の頭目であった藤原保輔と結び付けたものであろう。藤原保輔は『尊卑分脈』などによると、藤原不比等(ふひと)の後裔(こうえい)、大納言(だいなごん)元方の孫である致忠の子で、歌人の保昌(やすまさ)の弟である。正五位下、右馬助(うまのすけ)、右京亮(すけ)、右兵衛尉(うひょうえのじょう)となる。最後に捕らえられ、獄中で988年(永延2)6月17日、自害の傷によって死去する。
[芳井敬郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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