袴垂(読み)ハカマダレ

デジタル大辞泉 「袴垂」の意味・読み・例文・類語

はかまだれ【袴垂】

平安時代の伝説上の盗賊今昔物語集宇治拾遺物語にみえ、和泉式部の夫藤原保昌の弟保輔やすすけともいわれるが未詳

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「袴垂」の解説

袴垂 はかまだれ

伝説上の盗賊。
今昔(こんじゃく)物語集」「宇治拾遺物語」によれば,大赦で出獄し,逢坂山死人のふりをして衣服,武器をうばい盗賊の長となる。京都の夜道をあるく藤原保昌をおそったが失敗,逆に綿衣をあたえられたという。保昌の弟の藤原保輔とする説もあるが,別人

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「袴垂」の解説

袴垂
(通称)
はかまだれ

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
笛澄月白浪
初演
明治8.11(東京新富座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の袴垂の言及

【藤原保昌】より

…藤原道長・頼通の有力家司(けいし)の一人で,武勇にすぐれ〈勇士武略の長〉と評される。夜の都大路で大盗袴垂(はかまだれ)を威圧恐怖させた,《今昔物語集》の説話は有名。酒呑童子説話では源頼光とともに鬼退治にあたっている。…

※「袴垂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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