袴垂(読み)ハカマダレ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「袴垂」の解説

袴垂 はかまだれ

伝説上の盗賊。
今昔(こんじゃく)物語集」「宇治拾遺物語」によれば,大赦で出獄し,逢坂山死人のふりをして衣服,武器をうばい盗賊の長となる。京都の夜道をあるく藤原保昌をおそったが失敗,逆に綿衣をあたえられたという。保昌の弟の藤原保輔とする説もあるが,別人

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の袴垂の言及

【藤原保昌】より

…藤原道長・頼通の有力家司(けいし)の一人で,武勇にすぐれ〈勇士武略の長〉と評される。夜の都大路で大盗袴垂(はかまだれ)を威圧恐怖させた,《今昔物語集》の説話は有名。酒呑童子説話では源頼光とともに鬼退治にあたっている。…

※「袴垂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む