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西塚泰美 にしづかやすとみ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

西塚泰美
にしづかやすとみ

[生]1932.7.12. 兵庫,芦屋
[没]2004.11.4. 兵庫,神戸
生化学者。京都大学医学部卒業。同大助教授を経て 1969年から神戸大学医学部教授。この間 1964年から1年間ロックフェラー大学客員研究員,1980~85年岡崎国立協同研究機構基礎生物学研究所教授,1984年ハーバード大学医学部客員教授も務めた。神経伝達物質の作用機構の研究に携わり,1977年細胞の外から内へ情報を伝える物質を牛の脳細胞から取り出すことに成功。「蛋白質リン酸化酵素C (プロテインキナーゼC) 」と命名されたこの酵素が,情報を伝えるだけでなく情報のあと始末役もすることを解明した。 1986年朝日賞,日本学士院賞,1988年文化勲章,1989年アメリカ最高の医学賞ラスカー賞を受賞。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

西塚泰美 にしづか-やすとみ

1932-2004 昭和後期-平成時代の生化学者。
昭和7年7月12日生まれ。昭和44年神戸大教授となり,平成7年学長。昭和52年たんぱく質リン酸化酵素C(プロテインキナーゼC)を牛の脳細胞から発見し,生物の細胞の中で情報がどう伝わるかを明らかにした。61年学士院賞,63年文化勲章,平成元年ラスカー基礎医学賞。平成16年11月4日死去。72歳。兵庫県出身。京大卒。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

西塚泰美
にしづかやすとみ
(1932―2004)

生化学者。愛知県生まれ。1957年(昭和32)京都大学医学部を卒業し、同校の助手、助教授を経て、1969年神戸大学医学部教授となる。1977年にウシの脳から新酵素のプロテインキナーゼCを発見し、外部からの信号を細胞に伝達する機構解明の糸口を開いた。1985年「ホルモン及び神経伝達物質の作用機構に関する研究」で朝日賞、1986年「ホルモン作用における情報の受容伝達機構に関する研究」で日本学士院賞を受賞する。細胞の応答機構の解明は先駆的な研究として世界的に高く評価された。1987年文化功労者、1988年アメリカ科学アカデミー外国人会員となった。ほかにイギリス王立協会、フランス科学アカデミーの各外国人会員。1988年に文化勲章を受章。1989年にはアメリカ医学会の最高賞であるラスカー賞を受賞した。1995~2001年(平成7~13)神戸大学学長。同大学名誉教授[編集部]
『田中千賀子・西塚泰美編『生体における情報伝達』(1993・南江堂)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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