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西洋古典学 せいようこてんがくclassical scholarship

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

西洋古典学
せいようこてんがく
classical scholarship

ここでいう古典とは古代ギリシア・ローマの,特に文芸をさす。近代の西洋古典学はルネサンスとともに始るが,ギリシア文学に対しては,すでに前3世紀に,当時現存していた本文を整理,分類したアレクサンドリアの学者たちの業績がある。ルネサンス以後,新たに発見された古典文学の宝庫の検討が行われ,16世紀イタリアにおける古典の印刷は,それ自体一つの事件であったが,これによって古典の研究は,エラスムスらが唱道した人文主義的教育の不可欠な部分となった (→ユマニスト ) 。歴史的批評の始祖は J.スカリゲルで,彼はまた本文校訂の大家でもあったが,彼の方法は 18世紀の偉大なイギリスの学者 R.ベントリーと R.ポーソンによって継承された。 19世紀に入って,ドイツの学者 A.ベッカー,P.ベック,K.ディンドルフ,G.ヘルマン,T.モムゼン,F.ウォルフらによる研究は,ほとんど古典の本文の校合,編集に向けられたが,イギリスにおいては,ポーソンの伝統はケンブリッジからオックスフォードに移って,P.エルムズリーに引継がれた。ビクトリア朝における古典研究は,G.グロード,R.ジェブ,I.サンズ,J.バーネットらの学者のほか,リデルとスコット (ギリシア語) およびルイスとショート (ラテン語) の偉大な辞書編纂によって代表される。アメリカにおいても古典研究は,19世紀の間に重要性を増し,ハーバード大学のラテン学者 G. M.レーンやエール大学のギリシア学者 T. D.シーモアを生んだが,19世紀末以後は,考古学が現代西洋古典学に新しい刺激を与えている。

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