親の心子知らず(読み)オヤノココロコシラズ

デジタル大辞泉 「親の心子知らず」の意味・読み・例文・類語

おやこころらず

親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気ままなものであるということ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「親の心子知らず」の意味・読み・例文・類語

おや【親】 の 心(こころ)(こ)(し)らず

  1. 親の愛情苦労は子に通じにくく、子は勝手なふるまいをするものだという意。
    1. [初出の実例]「弁慶聞きて、『あはれや殿、おやのこころを子しらずとて、人の心は知り難し』」(出典:義経記(室町中か)七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「親の心子知らず」の解説

親の心子知らず

親の愛情や苦労は子供にはなかなか通じず、子供は無頓着に勝手なふるまいをするものである。

[使用例] 二十一歳になったら「道成寺」を披かせようと、父が心づもりをしていたのに、親の心子知らずで、二十一歳の私は空手野球麻雀に精を出して発病予定がすっかり狂ってしまった[桜間金太郎*能楽三代|1987]

[解説] 師弟など、親子になぞらえられる関係について用いられる場合もあります。

英語〕It is a wise child that knows its own father.(自分父親をわかっているのは賢い子どもである)

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android