親父様(読み)おやじさん

精選版 日本国語大辞典 「親父様」の意味・読み・例文・類語

おやじ‐さん おやぢ‥【親父様】

〘名〙 (「さん」は接尾語)
父親を敬い、また親しんで呼ぶ語。
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝二一「我(をれ)御親父(オヤジ)さんに勧めて他人の中を見せなければいけませんが」
商店主人職場の長、侠客(きょうかく)香具師(やし)の頭(かしら)などを敬い親しんでいう語。
※いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉一「テキヤのオヤジサン(親分)に挨拶(あいさつ)しないことには何かと故障がおきた」

おやじ‐さま おやぢ‥【親父様】

〘名〙 (「さま」は接尾語)
① 父親を敬っていう語。おとうさま。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下「あれあれ、あれへ見へるがおやじさま」
かしらだったものを敬っていう語。
※俳諧・貝おほひ(1672)三〇番「御社のおやぢさまも、御感心浅からず。末社の、ほこらの、こやこやまでも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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