角を矯めて牛を殺す(読み)つのをためてうしをころす

ことわざを知る辞典「角を矯めて牛を殺す」の解説

角を矯めて牛を殺す

曲がったを無理に矯正しようとして、肝心の牛を殺してしまう。小さな欠点を直そうとして全体を台無しにしてしまうことのたとえ。

[使用例] 迷うことはよいとしても、迷いに迷ったあげく、自分というものを見失なってしまっては、俗にいう“角を矯めて牛を殺す”ことになってしまうでしょう[ミヤコ蝶々*女ひとり|1966]

[解説] 「矯める」は、木や竹に熱や水分を加えた上でまっすぐにしたり、形をととのえること。牛の角が曲がっているのは生まれもった性質で、矯正がもともと無理なことを示唆する比喩です。

〔異形〕角を直して牛を殺す

〔英語〕Burn not your house to fright the mouse away.(ネズミを追い出そうとして家を焼くな)

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精選版 日本国語大辞典「角を矯めて牛を殺す」の解説

つの【角】 を=矯(た)めて[=直(なお)して]牛(うし)を殺(ころ)

少しの欠点を直そうとして全体をだめにする。枝葉の事に関わって本体を損なう。角は直って牛が死んだ。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
※談義本・風流志道軒伝(1763)一「宋儒の頭巾気ととなへ出せし卓見も、角を直さんとて牛を殺(コロス)

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