(読み)しょう

精選版 日本国語大辞典 「觴」の意味・読み・例文・類語

しょうシャウ【觴】

  1. 〘 名詞 〙 さかずき。酒杯酒器。また、転じて酒宴
    1. [初出の実例]「風樹驚心、設席行觴。所為也」(出典続日本紀‐天平宝字二年(758)三月辛巳)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐成公二年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「觴」の読み・字形・画数・意味


18画

(異体字)
18画

[字音] ショウ(シャウ)
[字訓] さかずき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しよう)。〔説文〕四下に「實てるを觴と曰ひ、なるを(し)と曰ふ」(段注本)とするが、ともに酒器の名である。觴はもと獣角を以て作った。のち漆器のものが用いられ、両耳を羽のような形にしたものを羽觴という。長江の流れもその源は羽觴をうかべるほどの小流であるので、ことの起源濫觴という。曲水の行われた河南登封城北の泛觴亭は、亭上に羽觴を泛べる曲水がゆるやかにめぐらされていた。

[訓義]
1. さかずき。
2. さかずきをさす、さかもりする。

[古辞書の訓]
名義抄〕觴 サカヅキ 〔立〕觴 サカヅキ・ツノカメ

[熟語]
觴飲觴詠・觴・觴客觴酌觴勺・觴酒觴政觴典・觴豆・觴杯觴令
[下接語]
一觴・引觴・羽觴・嘉觴・觴・銜觴・挙觴・玉觴・空觴・献觴・壺觴・交觴・行觴・肴觴・賜觴・酌觴・寿觴・称觴・清觴・餞觴・提觴・泛觴・飛觴・畢觴・浮觴奉觴・余觴・濫觴・流觴・觴・緑觴・累觴

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