計量法トレーサビリティ制度(読み)けいりょうほうトレーサビリティせいど(その他表記)Japan Calibration Service System; JCSS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

計量法トレーサビリティ制度
けいりょうほうトレーサビリティせいど
Japan Calibration Service System; JCSS

1993年に改正された計量法に基づき定められた計量制度。略称 JCSS。この制度におけるトレーサビリティ(追跡可能性)とは,測定器がより正確な測定器によって校正されるという仕組みが存在し,元をたどると最終的に国が決めた標準器にたどり着けるという意味である。JCSSは計量標準供給制度と校正事業者登録制度からなる。国の計量標準は,経済産業省の指定に基づき,産業技術総合研究所の計量標準総合センター NMIJ,日本電気計器検定所 JEMICなどが管理する(→キログラム原器メートル原器)。長さ,時間質量温度などの基本単位に関係するもののみならず,トルク圧力密度など,さまざまな量に対して数百の標準が与えられている。これらの国家標準に基づいて実際に使われる測定器の校正をする事業者が,製品評価技術基盤機構 NITEの審査によって認定を受けた,JCSS登録事業者である。

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