託送(読み)タクソウ(英語表記)third party access

デジタル大辞泉 「託送」の意味・読み・例文・類語

たく‐そう【託送】

[名](スル)人にたのんで送ること。特に、荷物を運送業者などに頼んで送ること。「百科事典託送する」
[類語]送る届ける送り付ける送り届ける送付送達発送郵送差し出す仕向ける(便りを)出す寄せる

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精選版 日本国語大辞典 「託送」の意味・読み・例文・類語

たく‐そう【託送・托送】

  1. 〘 名詞 〙 人に頼んで輸送すること。委託して送ること。ことづけて送ること。
    1. [初出の実例]「托送(タクソウ)の荷物は頻りにプラットホオムを運ばれて、乗客は水のやうに撿札口を流入るのである」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)

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知恵蔵 「託送」の解説

託送

電力会社が所有する送配電網を、発電事業者や他の電力小売り事業者が利用すること。2000年3月から始まった電力市場の部分自由化では、欧米では一般的な発送電分離(電力会社からの送配電機能の分離)や電力プール(自由化市場での電力取引所)の形成は行われず、送配電網も需給調整も電力会社に残されたため、託送が制度化された。電力会社と新規参入者の対等かつ公正な競争を確保するため、電力会社に(1)新規参入者情報の厳正管理、(2)公平・公正な送配電網の運用を求め、新規参入者には(1)必要な情報を電力会社に提示、(2)発電と需要との同時同量の確保(30分単位)、(3)電力会社からの給電指令遵守、を求めている。しかし、新規参入者が送電や需給調整サービス(バックアップや補完電力の供給、余剰電力の購入)を、競争者でもある電力会社に依存する点が、託送による自由化の課題。

(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2007年)

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