詠ずる(読み)エイズル

精選版 日本国語大辞典 「詠ずる」の意味・読み・例文・類語

えい‐・ずる【詠】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]えい・ず 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 詩あるいは歌を声に出して読む。吟ずる。詠む。
    1. [初出の実例]「『十方仏土の中に』などいふ文(ふみ)を詠ぜさせ給ひて」(出典:今鏡(1170)二)
    2. 「ひとり調べ、ひとり詠じて、みづから情(こころ)をやしなふばかりなり」(出典:方丈記(1212))
    3. [その他の文献]〔書経‐益稷〕
  3. 詩あるいは歌を作る。詠む。
    1. [初出の実例]「をしか鳴く此の山里と詠じけん、嵯峨のあたりの秋の比(ころ)」(出典:平家物語(13C前)六)
    2. [その他の文献]〔南史‐范泰伝等賛〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android