詣でる(読み)モウデル

デジタル大辞泉 「詣でる」の意味・読み・例文・類語

もう・でる〔まうでる〕【詣でる】

[動ダ下一][文]まう・づ[ダ下二]《「まいず(参出)」の音変化》貴所へ行くの意の謙譲語
神社・寺・墓などにお参りする。参詣さんけいする。「先祖の墓に―・でる」
貴人もとへ行く。参上する。
御室みむろに―・でて」〈伊勢・八三〉
[類語]参る参拝する参詣さんけいするお参りする

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精選版 日本国語大辞典 「詣でる」の意味・読み・例文・類語

もう‐・でるまう‥【詣】

  1. 〘 自動詞 ダ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]まう・づ 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙 ( 「まいず(参出)」の変化したもの ) 貴所へ行く、至るの意の謙譲語。
  2. 貴所・貴人のもとへ出向く。参上する。後世、貴所、貴人のもとへでなくても、出向く意の謙譲表現に用いた。
    1. [初出の実例]「汝冝しく日本(やまと)に往(マウテ)て天皇に事へまつれ」(出典:日本書紀(720)雄略五年四月(前田本訓))
  3. 神仏にお参りする。参詣する。
    1. [初出の実例]「十市皇子、女阿閇皇女、伊勢の神宮に参赴(マウテ)ます」(出典:日本書紀(720)天武四年二月(北野本訓))

詣でるの補助注記

「まゐる」との違いについては、「まうづ」の方がやや敬意が低いとする説、「まゐる」は公的移動、「まうづ」は私的移動を表わすとする説、「まゐる」は意識を到達点側に置き、「まうづ」は意識を起点側に置くとする説など、諸説ある。

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