誓光寺(読み)せいこうじ

日本歴史地名大系 「誓光寺」の解説

誓光寺
せいこうじ

[現在地名]大門町二口

二口ふたくち集落にある。仏谷山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来元禄(一六八八―一七〇四)初めまでは浅井あさい庄の下条げじよう村にあったと伝え、永和二年(一三七六)浄願の開基という(貞享二年寺社由緒書上)。天文二〇年(一五五一)六月一五日「前専光寺下浅井慶忍」が番衆として石山本願寺へ上っている(天文日記)。当時はまだ寺号をもたず、大小一揆以降に加賀専光せんこう(現石川県金沢市)下を離れ、直参身分になった。永禄七年(一五六四)の本願寺番銭帳(長光寺文書)では誓光寺として三五〇文を負担している。


誓光寺
せいこうじ

[現在地名]柳井市大字柳井 新町

柳井村と町の境、現柳井市街の中央に位置する。浄土真宗本願寺派。白潟山と号し、本尊は阿弥陀如来。

寺伝によれば、もと柳井村白潟の東谷しらかたのひがしだににあり、天台宗に属し教願きようがん寺と号した。真永という住僧が本願寺蓮如に帰依し、法名を西願、寺号を誓光寺と改めたという。改宗年次は不詳。西願は応仁元年(一四六七)に没している。三代教願の時、現在地へ移転。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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