言語の論理的な構造をとくに表現する用語。論理定項と呼ばれることもある。日本語を例にとると,〈……でない〉〈……にあらず〉等は,命題(記述文)を否定するという意味で,同じ機能を有する論理語である。〈……そして……〉〈……かつ……〉等は,二つの命題の両立を表現する論理語である。〈……または……〉〈……あるいは……〉等は,二つの命題のうち少なくとも一方の成立を表現する論理語である。〈もし……ならば……〉は,初めの命題が成立して後ろの命題が成立しない,ということを否定する論理語である。〈或る……〉は,それに続く名詞が指示する対象の一部が話題となっていることを表現する論理語である。〈すべての……〉は,それに続く名詞が指示する対象の全域が話題となっていることを表現する論理語である。われわれは以上のように,論理語以外の言葉を適当に〈……〉で置きかえると,複雑な言語表現の論理構造をも浮彫にすることができる。どのような自然言語もいくつかの論理語を有し,それらは相互に翻訳可能だと考えられている。
執筆者:坂井 秀寿
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…したがって述語論理の基本命題は,1個の述語と数個の主語の連鎖として表現されることになる。
[論理式]
以上の構造をもつ命題は,命題論理の論理語~,∧,∨,⊃と組み合わされて複雑な命題を構成することができる。しかし述語論理においては,命題の内部構造を上述のように分析した結果明らかになる論理法則をもとりあげなければならない。…
…現代論理学の最も基礎的な部分を構成する。
[命題論理のコトバ]
1個の命題に付け加わり,あるいは2個の命題を結合することによって新たな命題を作るコトバを(命題論理の)論理語と呼ぶ。ふつう命題論理学が選ぶ論理語は,〈……でない〉〈……そして……〉〈……または……〉〈……ならば……〉の4個である。…
※「論理語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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