(読み)シン

デジタル大辞泉 「讖」の意味・読み・例文・類語

しん【讖】[漢字項目]

[音]シン(呉)(漢)
予言。予言書。「讖緯・讖書/図讖としん

しん【×讖】

未来吉凶禍福を推測して説くこと。予言。また、その記録

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精選版 日本国語大辞典 「讖」の意味・読み・例文・類語

しん【讖】

  1. 〘 名詞 〙 予言をすること。未来の吉凶・運不運などを説くこと。また、そのことば。予言。また、その記録。
    1. [初出の実例]「然る収場の一語、後日の讖(〈注〉シルシ)を為(なし)たり」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
    2. [その他の文献]〔左思‐魏都賦〕

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普及版 字通 「讖」の読み・字形・画数・意味


24画

[字音] シン
[字訓] しるし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(しん)。〔説文三上に「驗なり」とあり、徴験ある語、すなわち予言をいう。〔後漢書、光武帝紀上〕に「圖讖(としん)を以て光武にく」とあり、両漢のころ図讖が盛んに行われた。

[訓義]
1. しるし、前兆
2. 予言、予言の書、図讖、未来記。
3. 懺と通じ、悔いる。

[古辞書の訓]
名義抄〕讖 シルシ・シルス・ワキマフ・イフ 〔立〕讖 イフ・シルス・ヌキ

[熟語]
讖緯讖記讖言讖語讖候讖術・讖書讖文讖歩讖録讖論
[下接語]
依讖・遺讖・古讖・詩讖・善讖・図讖・非讖・秘讖・符讖・弁讖・夢讖・謡讖

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【讖緯説】より

経書の解釈に仮託した予言的な学説をいう。讖とは〈詭(いつわ)って隠語をつくり,予(あらかじ)め吉凶を決する〉ことで,一種の未来記,予言説である。図(と)また図讖とも呼ばれる。…

※「讖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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