精選版 日本国語大辞典 「賻」の意味・読み・例文・類語 ふ【賻】 〘 名詞 〙 死者をとむらうために喪家におくる財貨。令制では、位階に応じてその額が定められていた。賻物(ふもつ)。[初出の実例]「贈賻」(出典:令義解(718)職員)[その他の文献]〔春秋公羊伝‐隠公元年〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「賻」の読み・字形・画数・意味 賻17画 [字音] フ[字訓] おくりもの・おくる[説文解字] [字形] 形声声符は(ふ)。に傅(つ)ける、傅(たす)ける意がある。〔説文新附〕六下に「助くるなり」とし、〔広雅、釈詁二〕に「助くるなり」、また〔広雅、釈詁四〕に「るなり」とあり、葬送の際に物を以て賻弔することをいう。〔儀礼、既夕礼〕に「死を知るはり、生を知るは賻る」とみえる。車馬を贈るときには(ぼう)といい、衣裳のときには(すい)という。[訓義]1. おくりもの、葬送のときのおくりもの。2. おくる、たすける。[古辞書の訓]〔新字鏡〕賻 万介奴(まけぬ) 〔名義抄〕 賻 オクル 〔立〕賻 オクル・マケヌ[語系]賻・扶・輔biuaは同声。賻に扶・輔の意がある。また傅piua、phiuaも声義の近い語である。[熟語]賻遺▶・賻儀▶・賻給▶・賻金▶・賻祭▶・賻施▶・賻助▶・賻▶・賻銭▶・賻贈▶・賻送▶・賻弔▶・賻馬▶・賻布▶・賻補▶・賻▶・賻礼▶[下接語]往賻・求賻・給賻・賜賻・助賻・賞賻・贈賻・弔賻・法賻・賻 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報