贔屓の引き倒し(読み)ヒイキノヒキタオシ

デジタル大辞泉 「贔屓の引き倒し」の意味・読み・例文・類語

贔屓ひいきたお

ひいきし過ぎて、かえってその人を不利にすること。
[類語]親方思いの主倒し勾張こうばり強くして家を倒すたきぎを抱きて火を救う火を以て火を救う薬が効き過ぎる情けがあだ信心過ぎて極楽を通り越す礼煩わしければ則ち乱る

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ことわざを知る辞典 「贔屓の引き倒し」の解説

贔屓の引き倒し

ひいきにするあまり、かえってその人に迷惑をかけたり、困難をもたらすこと。ひいきが度を越したときに批判的に用いられる。

[使用例] ひいきにしているプレーヤー相手が、エラーしても拍手しないでほしい。ダブルフォールトしたら、拍手したファンがあったが、これはもの笑いになった。ひいきのひき倒し、プレーヤーにとっては、かえって迷惑である[福田雅之助テニスこの一球|1975]

[解説] ひいきする人によかれと思っての行為(引き)も、度を越すと引き倒しにつながります。好意バランスを失うとむしろ迷惑になることを頭韻をそろえて印象的に指摘しています。

〔異形〕贔屓の引き倒れ

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