薪を抱きて火を救う(読み)たきぎをいだきてひをすくう

故事成語を知る辞典「薪を抱きて火を救う」の解説

薪を抱きて火を救う

災いを切り抜けようとして、かえって災いを大きくしてしまうことのたとえ。

[由来] 「戦国策策」に出て来るエピソードから。紀元前三世紀、中国の戦国時代のこと。魏という国がしんという国と戦って形勢が悪く、領地を割譲して和平を結ぼうと考えました。王は、だんかんすうという将軍使者として派遣しようとしましたが、ある大臣が、王に向かって次のように告げます。「段干崇は秦に取り入って、あわよくば秦に召し抱えてもらおうと考えています。召し抱えてもらいたがっている者が、領地を手土産にして、領地を欲しがっている国へ行くのですから、我が国のことがないがしろにされるのは当然です。これは、『を抱きてを救う(燃えやすい薪を抱えながら、火事を消そうとする)』ようなものです」。そう聞かされた王は、段干崇を派遣するのを取りやめたということです。

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デジタル大辞泉「薪を抱きて火を救う」の解説

薪(たきぎ)を抱(いだ)きて火(ひ)を救(すく)う

《「戦国策」魏策から》薪を抱いて、火を消そうと火元に近づく。を除こうとして、かえって害を大きくすることのたとえ。

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ことわざを知る辞典「薪を抱きて火を救う」の解説

薪を抱きて火を救う

たきぎを抱えたままで火を防ぐ。害を除こうとして、むしろ害を助長する危険をおかすことのたとえ。非常に危険な逆効果を招くたとえ。

[解説] 「戦国策―魏策・安釐王」にあることば。

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精選版 日本国語大辞典「薪を抱きて火を救う」の解説

たきぎ【薪】 を=抱(いだ)きて[=以(もっ)て]火(ひ)を救(すく)

害を除こうとする行為が反対に害を助長する結果になるたとえ。非常に危険な逆効果を生むたとえ。〔書言字考節用集(1717)〕 〔戦国策‐魏策・安釐王〕

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