情けが仇(読み)ナサケガアダ

デジタル大辞泉 「情けが仇」の意味・読み・例文・類語

なさけがあだ

同情や思いやりからしたことが、かえって相手のためにならないこと。
[類語]贔屓ひいきの引き倒し親方思いの主倒し勾張こうばり強くして家を倒すたきぎを抱きて火を救う火を以て火を救う薬が効き過ぎる信心過ぎて極楽を通り越す礼煩わしければ則ち乱る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 主倒し 親方 極楽

ことわざを知る辞典 「情けが仇」の解説

情けが仇

情けをかけたことが、かえって相手のためによくない結果となる。特別な好意や思いやりが、思いがけない悪しき結果につながってしまう。

[使用例] 主税は小芳の自分に対する情が仇になりそうなので、あるにもあられずすえになって[泉鏡花婦系図|1907]

[解説] 「仇」は、仇になる意で、不利益をもたらすこと。歌舞伎の「切られ与三」の名ぜりふで広く知られています。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android