情けが仇(読み)ナサケガアダ

デジタル大辞泉 「情けが仇」の意味・読み・例文・類語

なさけがあだ

同情や思いやりからしたことが、かえって相手のためにならないこと。
[類語]贔屓ひいきの引き倒し親方思いの主倒し勾張こうばり強くして家を倒すたきぎを抱きて火を救う火を以て火を救う薬が効き過ぎる信心過ぎて極楽を通り越す礼煩わしければ則ち乱る

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ことわざを知る辞典 「情けが仇」の解説

情けが仇

情けをかけたことが、かえって相手のためによくない結果となる。特別な好意や思いやりが、思いがけない悪しき結果につながってしまう。

[使用例] 主税は小芳の自分に対する情が仇になりそうなので、あるにもあられずすえになって[泉鏡花婦系図|1907]

[解説] 「仇」は、仇になる意で、不利益をもたらすこと。歌舞伎の「切られ与三」の名ぜりふで広く知られています。

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