赤心（読み）セキシン

デジタル大辞泉

せき‐しん【赤心】

嘘いつわりのない、ありのままの心。丹心。まごころ。「赤心を吐露する」
[類語]まごころ・誠意・実・真情・誠・誠心・丹款・赤誠

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

せき‐しん【赤心】

1. 〘 名詞 〙
2. ① ( 「赤」は、はだか、あるがままの意 ) うそいつわりのない心。まごころ。誠意。赤誠。丹心。
   1. [初出の実例]「容光正_レ襟。推_二赤心於微隠_一」(出典：菅家文草（900頃）七・未旦求衣賦)
   2. 「赤心片々といふは、片々なるはみな赤心なり、一片両片にあらず、片々なるなり」(出典：正法眼蔵（1231‐53）身心学道)
   3. [その他の文献]〔魏志‐董昭伝〕
3. ② ものの赤い中心。赤い芯(しん)。〔毛詩草木鳥獣虫魚疏〕

あかき【赤】 心(こころ)

1. ⇒あかき（明）心

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【赤心】せきしん

誠意。〔後漢書、光武帝紀上〕る、(こもごも)相ひ語りて曰く、王(せうわう)（光武）赤心を推して人の腹中に置く。安(いづく)んぞ投死ぜざるを得んやと。是れに由りて皆す。

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出典　平凡社「普及版 字通」