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赤血病 せっけつびょうerythremia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤血病
せっけつびょう
erythremia

真性赤血球増加症,あるいは赤血病性脊髄症ともいう。血液中の赤血球数が異常に増加する疾患で,白血病に対応して,赤血球系細胞の白血病性変化に対してつけられた病名であるが,多くは赤血球系だけではなく,白血球や血小板系の細胞にも変化があるため,現在では,赤白血病という病名が広く用いられている。急性型と慢性型があり,慢性の場合には,のぼせ感,頭痛,耳鳴,めまい,吐き気などを伴って2~3年に及ぶ緩慢な経過をたどる。診断は,脾腫,赤血球量の増加,赤血球の酸素飽和度が低下していないことなどによって決る。比較的高年者にみられる,まれな疾患で,急性の場合は急性白血病と同様の経過をたどり,数週から数ヵ月で死亡する。急性型は 1962年,イタリアの血液学者 G.ディググリエルモが初めて報告したことから,ディググリエルモ症候群ともいわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤血病
せっけつびょう

赤血球と、赤血球を産生する幼若細胞(赤芽球)が、びまん性に無制限に増加するもので、その性格は癌(がん)と同じである。白血病と同様に慢性、急性に分けられ、赤血球が増加するものは慢性赤血病であり、これは真性多血症と同じものである。これに対して骨髄の中で赤芽球が増殖するのは急性赤血病であり、1923年にイタリアのディ・ググリエルモDi Guglielmoが最初に報告したので、ディ・ググリエルモ症候群とよばれることがある。慢性赤血病は、赤血球が著増するとともに白血球、血小板の増加も随伴し、脾臓(ひぞう)が腫(は)れ、高血圧、血栓症、痛風などを合併する。急性赤血病は、貧血、白血球減少、血小板減少とともに病的赤芽球が著増して全身に浸潤する。しばしば白血病に移行したり共存したりするため、赤白血病ともよばれる。慢性赤血病にはブスルファンその他のアルキル化剤(制癌剤の一種)が用いられ、長期生存が可能である。急性型は難治性である。[伊藤健次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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