赤金鉱山跡
あかがねこうざんあと
[現在地名]江刺市伊手
口沢にあった鉱山の総称。おもに銅鉱石を採掘した。平安時代末期藤原三代の頃から稼働したと伝えられている。同様の伝承をもつ人首村の古歌葉金山に続く鉱脈に属する。地質学的には、石炭紀の米里層・芝層などの堆積岩類、花崗岩類、石英斑岩等からなる。鉱床は高温交代鉱床に属し、米里層中の米里・赤金、芝層中の大倉・東などの一〇鉱床がある。鉱石は磁鉄鉱・磁硫鉄鉱・黄銅鉱など。江戸時代には捲ヶ洞・野口両銅山が採掘された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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